お会式とは、日蓮大聖人のご命日の法要です。
今を遡る725年前、弘安5年(1282)10月13日の午前8時ごろ、東京の池上にて、日蓮大聖人はお亡くなりになられました。御年61歳のご生涯でした。
10月、11月になりますと、各寺院でお会式法要が営まれます。
今回は、お会式にまつわるお話しを致したいと思います。
日蓮大聖人がお亡くなりになられた弘安5年(1282)10月13日の朝、大地は震動し、弟子の日昭上人が鐘をついて日蓮大聖人の臨終をつげると、秋だというのに桜の花が咲きほこったと云われています。
それでその桜の花をお会式桜といい、お寺の本堂でもお飾りするところもあるようです。
また、11月の12日に行われます小城市の松尾山光勝寺のお会式では、ご信者の皆様がお作りになられた桜の花を法要後にお持ち帰りになられ、ご家庭の仏壇でお供えして頂いております。
万灯とは、日蓮大聖人に灯明を捧げる事がもとの意味でありますが、時代が変わりローソクから電灯で明るく作られたものが多くなってきているようです。
たくさんの電灯で飾られた万灯のまわりには、お会式桜を四方にたらし、更に豪華さを増した造りとなっています。
つまり、お会式とは大難4ヶ度、小難数知れずの法難を受けながらも、私たちにお題目の教えを授けてくださった日蓮大聖人への報恩感謝を申し上げる日であり、私たちが更なる信仰をお誓いする日でもあるのです。