雅楽

青年会雅楽部は、日蓮宗の僧侶10数名により古典楽器の普及と発展を目指し、昭和50年5月に発足しました。

現在は、40余名で活動しております。活動内容としましては、年に1度の強化合宿、月2〜3回の月例練習をおこない研鑽を重ねております。

また、寺院の入寺・本葬・仏前結婚式等を主に出座しておりますが、施設や学校等で演奏し、多くの方に雅楽を知ってもらえるよう精進して参ります。


雅楽の楽器

笙 笙(しょう)
笙は、17本の竹筒を円形に立て、その形は鳳凰に似せて作られ、音は天から差し込む光を表し、鳳笙とも呼ばれます。
竹1本1本にリードがついており、原理はハーモニカとおなじです。17本のうち、2本は使わない音として退化し、音が出ません。また、息を吸っても吐いても音が出るため、演奏中は口を離すことが出来ません。また、電熱器等を用いて常に温めないと良い音が出ません。
龍笛 龍笛(りゅうてき)
雅楽の横笛には、龍笛・高麗笛・神楽笛の3種類があります。
7つの穴と歌口(息を吹き込む穴)で作られています。篳篥に比べると音域が広く、空を動き回る龍のように旋律に装飾を添えて奏されます。音域は2つに分けられ低音(ふくら)と高音(せめ)を使い分けて奏します。
篳篥 篳篥(ひちりき)
長さ約6寸で、表に7穴、裏に2穴で出来ています。先端に芦で作ったリードを差し音を出します。楽器の中で一番小さく、一番大きな音が出ますが、その音は、地上で暮らす人間を表しているといわれます。音域は、1オクターブ程ですが、息の使い方により「塩梅(えんばい)」・「めらし」といった音の幅を生かした奏法が出来ます。演奏は主に主旋律です。
楽太鼓 楽太鼓(がくだいこ)
正式には釣太鼓といい、直径53cm。両手にもったバチで打ちます。
鞨鼓 鞨鼓(かっこ)
雅楽には、指揮者がおりませんので、そのかわりを勤めます。演奏の始めの合図・終わりの合図・曲のテンポを決めます。そのため、雅楽に精通した者が奏します。